2005年03月31日

違う意味で想定の範囲外

新学部棟が完成(ずいぶんとかかった、通ってるほうの大学の新校舎の何倍かかったんだろうか)して、そこへ入る学部図書室を見学に行く。専任職員が電話で、進行状況はいろいろ聞いており、そこから漏れ伝わってくる話だと、ずいぶん問題山積みの図書室を想像していた。しかし、行って実際に見たところ、手堅い造りであった。特別ひどい様子もない。

確かに、フロアの形状(扇形に長方形がくっついた感じ)の関係で、カウンターから全体を見渡せないが、それ自体はよくある話で、というよりウチだってそうだから、さほど大きな問題ではない。書架の間に検索端末も配置されており、使い勝手も決して悪くない。書架の長さがばらばらという話だったが、柱が立っている関係で、長さの違う書架が並ぶのは、止むを得ない。これだって、ウチにも1箇所あるし。(それも、今年の書架移動の際、初めて気づいたくらい微妙な違い)地下2階だけれども、吹き抜けを使っての自然採光もあって、圧迫感もない。僕はあまり評価しない吹き抜けを効果的に使っているので、これはいいなと感じた。閲覧席も長机とキャレルがあって、特にキャレルは情報コンセントもあるから、今度使おうかななんて思ってしまう。

事務スペースからカウンターが見えないことをウチの箇所の専任職員はしきりに気にしていたが、事務スペースから見えるということは逆もあるわけで、普通あまり見えるようには設計しないので、さほど騒ぐほどでもない。カウンターとの出入り口の場所はもう一工夫欲しかったのは確かである。カウンターが切れた両端というのは、良くないかな。真ん中に出入り口があれば、ちょっとのぞくこともできて、利便性は上がっただろう。

ウチの専任職員はどうしても、利用者を「見張る」という意識が強いので、不満な様子だが、斬新さはないけど、最初にも書いたように手堅くまとまっている。もちろん、「見張る」という意識が、蔵書点検で欠本1冊(ミスによる欠本なので、実質0冊であるが)という結果につながっているのは間違いないが。

開室前ということで、思わず携帯のカメラでパシャパシャいろいろ撮ってしまった。(またデジカメもって来れば良かったと後悔)あとで、勉強会のいい材料に使えそう。対抗して、携帯で撮ってたほかの面々は何に使うんだろう?

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