2005年08月05日
内容よりも文章が。。。
金山城の整備事業に関する記事。内容的には、委託するという予定よりも国指定重要文化財だから思うように復元事業が進まないという不満が伝わってくる。それにしても記事の内容よりも文章がなんともこなれていないと言うか、意味不明な部分が多い。
そもそも、どこに基本計画を委託するかが、はっきりしない。基本構想を担当している文化財保存計画協会なのか、別の団体に決まっているのか、これから選定するのか、どれなのかが良く分からない。
>その手法のひとつとして、実物大の模型を作り、研究の進展によって、改められる可能性もある。
この文章などは、明らかにおかしい。「手法のひとつとして」ときて、受ける言葉が「可能性もある」では、文章が成立していない。
「・・・模型を作る方法もあるが(or模型を作っているが)、・・・可能性もある」
「・・・研究の進展によって、改めていく方法がある」
いずれかではないだろうか。
自分の経験からいうと、ニュース記事は決められた分量内で必要な情報を盛り込むので、難しいのは確かである。他の記事との兼ね合いで、分量の割りに盛り込む情報が少ないと、冗長になってしまうし、逆に分量の割に盛り込む情報が多いと、体言止めの多用など、過度な文字数削減によって、カタログ情報のような、単語の羅列のような詰め込みすぎな文章に陥ってしまったりする。
この文章を読む限り、記事が出来上がった直後にもしくは記事執筆中に分量が変わって、改変したのでボロボロになったような気がする。「もともと情報の割に分量が多くて冗長だった記事を急遽短くした」もしくは、「情報の割に分量が少なかった詰め込みすぎだった記事を急遽増やした」のいずれかだろう。どちらかと言うと後者のような気がする。
まあ、これから論文を書く身としては気をつけたいものだ。結構有名な人の論文でも、文章としていまいち理解しにくいものがある。学術論文の場合、編集者や校正担当がチェックして手を加えたりしているんだろうか。
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