2005年10月22日
●なかなか考えさせられる問題。
金沢城の復元された菱櫓の出窓の形状が違うとのこと。これはなかなか難しい問題。残されているさまざまな資料を使って、史実に基づく復元をしたはずである。ところが、新たな研究成果によって誤りがあったと判明したわけで、誤りを非難して良いものかどうか。新たな研究成果がいつ出るか分からないわけで、どこかでGOサインを出さなくてはいけない。
墨俣一夜城とか、トンデモ天守ならいざしらず、きちんと調査・研究の上で、当時としては史実に沿った復元である。記事には「今後の城復元のあり方に一石を投じそう」とあるが、どこで線引きをするのか、非常に難しい問題。
今現在復元整備中の熊本城にしてもひょっとしたら、新たな研究結果で、復元建造物に史実との相違が出るかもしれない。
「一生懸命検証しても、新事実の発見で覆るから復元は慎重に」
これを肝に銘じて復元事業を行う。それしかないだろう。
Posted by 向かうところ手品師 at 2005年10月22日 23:07
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