2005年12月09日

●クラブチーム創立ブームの影で。

サンワード貿易の野球部が廃部に。

高梨が楽天のスカウトに決まったのと時を同じくして、「サンワード貿易の野球部が廃部になるらしい」というウワサが某所で出ていた。だから、スカウト就任も廃部とリンクしたもので、高梨にとっては渡りに船の話だったのではないかと考えていた。

これで北海道には企業チームが1つになってしまったことに。JR北海道の1強時代という、北海道の社会人野球のレベルを考えると、あまり好ましくない状況になってしまった。せっかく駒大苫小牧の躍進でうまくいけば、野球王国への道もというところだけになおさら。このJR北海道に続くのが航空自衛隊千歳と思われるが、こちらはこちらで、仮に地区予選を勝ち抜いても、自衛隊の過失でなくとも、災害などのさまざまな要因で都市対抗、日本選手権に出ている場合ではないことになりかねない。

企業チームの廃部と言えば、都市対抗終了後にかねてからの噂通りにミキハウスが廃部になった。セガサミー野球部が新加入するものの、ここ数年急激に企業チームは減少している。プロ野球でも球団維持が難しいなかで、社会人野球という枠組みで企業が野球部を運営していくのは厳しいということだろう。代わってクラブチームが乱立している。タレント、元プロ野球選手がこぞって各地にクラブチームを立ち上げている。企業チームがクラブチーム化したものとは違い、受け皿が増えているという点では、いい傾向ではある。ただし、こちらはこちらで選手の収入の確保、練習時間の確保などの面で不安定な部分も多く、企業チーム以上に廃部ラッシュになる危険もはらんでいる。

Posted by 向かうところ手品師 at 2005年12月09日 22:32
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