2006年01月28日
●杉山城
杉山城へ行く。
つい最近まで後北条の縄張りの典型といわれていたのが、発掘調査でみごとに約50年も時代がさかのぼってしまい、いろいろ物議をかもし出している。
前回行ったのが昨年の3月で、大雪のまさに直後で、遺構も何も分かったもんじゃなく、危うく遭難しかけた。今日も街中を見る限り、先週の雪がだいぶ残っているかと思いきや、武蔵蘭山駅を降りると、消え残りの雪がまったくない。でもって、杉山城へ着いても、消え残った雪は一切なし。むしろ、この1週間の好転で、すっかり地面は乾ききっていた。
肝心の城はと言うと、本当に見事な縄張り。遺構の状態も良好で、堀や土塁、虎口など中世山城のパーツが良く分かる。中世山城の教科書のような城。たしかに、資料的裏づけが一切ないのに、これまで後北条の城とされてきただけのことはある。
この件について言えば、現在の発掘結果(15世紀末の築城)を縄張り研究はいかに取り込むかが問われているのだろう。個人的には築城練習を推してみたり。結構マジメかも。
杉山城を後にして、菅谷館を少し見る。こちらは、最近後北条の城とされた。
Posted by 向かうところ手品師 at 2006年01月28日 23:33
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