2006年02月19日
●図書館最大の悩み。
伊那市立図書館が「不明本」解消対策 館内で買い物かご使用推奨
今年度の蔵書点検では、欠本いわゆる不明本が増加した。
去年の7月と12月、今年の1月という試験直前期に、学生の問い合わせで、確か8冊が不明本が明るみになった。そのうち5冊が、蔵書点検前に発見され、先日の蔵書点検で1冊が発見された。なかには、前日の午後までなかったのが、いつの間にか所定の書架に戻っているなんてことも。これは、おそらく利用者がどこかに、隠しておいて使い終わって戻したものと見られる。そのほかにも、まったく違う書架に置かれていたり、「禁帯出」のラベルを隠して別の書架に置かれていたりと、自分が使うために確保していたと見られるケースがあった。結局蔵書点検でも見つからなかった不明本が2冊で、蔵書点検で新たに発覚した不明本が2冊の計4冊が新欠本となった。
もともと、かばん類はロッカーに入れてからの入室してもらっており、カウンターを通り過ぎないと退室できないようになっているうえ、BDSも付いているからこの程度で済んでいる。これはかなりの好成績で、他学部の図書室はもっと多いそうだ。入室前にかばん類をロッカーに入れるのがウチだけというのもあるだろう。確かに、約6万7千の図書のなかで4冊の欠本ならば、いいほうなのだろう。球に貸し出しでうまく読み込んでいないケースもあるから、蔵書点検で発覚した2冊は返却図書として戻ってくるかもしれない。
本の無断持ち出しをいかに防ぐかは、図書館が一番頭を悩ませる問題。指定管理者制度で運営の山中湖情報創造館では、(おそらく営業上の損失のため)教育委員会へ弁償することとなるそうだ。手っ取り早くBDSを導入するのもいいが、すでに稼動している図書館で導入する場合には、下手をすると、
「利用者を泥棒扱いするのか」
と苦情が出るだろうし、公立図書館ともなれば、
「市民の税金で運営されているのに、その市民を疑うのか」
となりかねない。伊那市立図書館がBDSを導入しているかどうかは分からない。とりあえず、無断持ち出しかどうか人目で区別するように、買い物かごを導入するのはひとつの手ではある。しかし、掲示であからさまに、
「紛失本をなくすため」
と書くのはどうだろう。注意を喚起したいんだろうが、諸刃の剣である。かごそのものの便利さを感じる人もいるので、別の表現があったようにも思われる。
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頭の痛い問題ですね。
ほんと、頭痛いですよー。
さすがに詳細書けないですが、先日とても頭に来ることがありまして。
BDSもねー。全ての図書に導入するのもお金かかるし。
その分資料買った方が良いという話もどこかにあったような。
税金を払うときには文句いう一方で、こういう行動する人がいるのは、ほんとにまったく、ねぇ。