2006年07月10日
●やっと出てきた。
東大路の一部か/秋田城跡で奈良後期の道路発見(秋田魁新報)
秋田市寺内の国指定史跡・秋田城跡で、政庁東側から奈良時代後期とみられる道路遺構の一部が見つかった。外郭東門と政庁東門を結ぶ「東大路」の一部とみられ、大路はほぼ直線に造成されていたことがあらためて裏付けられた。市教育委員会秋田城跡調査事務所は8日、現地説明会を開催する。
秋田城跡 「酒所」土器が出土 平安前期「東大路」も5平方メートル確認(読売新聞)
秋田市教委は8日、同市の国史跡「秋田城跡」で行っていた発掘調査で、「酒所(さけどころ)」と墨書きされた平安前期の土器が出土したと発表した。「酒所」は、当時の地方官庁である城に一般的に置かれていた酒造施設を指し、そこで使われていたとみられる。市教委は「コメで今と同じように酒を造り、城を守る兵士が防寒用に飲んだり、役人に支給されたりしたのではないか」と分析している。
ついこの間まで、「東大路が出てこない…」と教育委員会が焦りまくっていた秋田城で、東大路が出てきたとのこと。とりあえず、奈良時代のもので、平安時代のものは江戸期の開墾で削り取られてしまったようだ。
古代の東北の城は、軍事施設と同時に政庁としての役割も果たしていたので、城郭の構造は興味深い。しかも、秋田城はこの前のエントリで書いたように、城域の外から烽火台跡がでたなんて、報告もあったくらいだから、ぜひ全容解明といって欲しい。
Posted by 向かうところ手品師 at 2006年07月10日 23:48
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